葬儀に出席して感じた後悔しない遺影写真の選び方|笑顔の写真を選ぶ

遺影写真の選び方 セレモニー
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高齢の親世代の親戚や知り合い・同年代や同級生…

ままん
ままん

葬儀に出かけることがこのところ急に増えてきた55歳の私、ままん(@takamaman52)です。

まさかあの方が…と思うような葬儀もあって、その度に故人のお元気な頃の楽しそうな笑顔の遺影を眺めます。

遺影選びは、残された人々の誰もが悩むものでしょう。

お悔やみの席に伺って感じることとして…

ただひとつだけ言えることは、故人にとって楽しかった日々を、遺影から想像して思い浮かべることができる写真を選ぶことがベストなのだというのが私としての実感です。

この記事では、そう感じた私の体験談を紹介させていただいています。

この記事を読むことで、「日常の暮らしの中で切り取った笑顔が素敵な遺影になる」というヒントが得られたら幸いに思います。

後悔しない遺影写真は大切にしていた時間を表したもの

遺影は記憶に残り受け継がれる写真となります。

どのように楽しく生き生きとした日々があったのか、遺影を見ただけで伝わってくるような写真を選ぶことが、故人にとっての故人らしさなのでしょう。

選び方の指針としては、故人が大切に過ごしていた時間が分かるような写真。

それは仕事の時間だったり、家族との笑顔の時だったり、趣味や地域活動の仲間との時間だったり…

ままん
ままん

お葬儀に参列して素敵だと、よかったなぁと感じた具体例として記憶に残る遺影写真を、ご紹介させていただきます。

  • 同級生の55歳、美人薄明だったA子ちゃん
  • 会社では部署違い、プライベートがどんな方なのかも知らなかった39歳のN君
  • 55歳で起業、生涯現役82歳で亡くなった旅館の女将さん

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55歳の同級生・美人薄命ってあるんだね|A子ちゃんの遺影写真

とてもショッキングなことに、55歳の同級生で学生時代は隣の高校生も見にくる別嬪さんA子ちゃんの訃報は、ままん家の長男から届きました。

ままん
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ままん家の長男とA子ちゃん家の次女は、高校時代は同級生での縁があり、Facebookなどを通してSNSでの接点があったのです。

55歳の同級生A子ちゃんの訃報を知ったのはA子ちゃんの四十九日が明けた(忌明け)頃となります。

A子ちゃんは胃がんの発見が遅れたために、胃の全摘したけど亡くなってしまったのだそうです。

30年前、20代の頃にも小柄でウエスト56cm、なんという憧れの体型…
そもそも太る体質ではなかったA子ちゃんでした。

スリムで小柄のA子ちゃんが胃がんになって全摘で…

公表せずに近親者のみの家族葬とした理由に、病魔と短期戦が絶するものだったのだろうという想像は、A子ちゃんを知る友達ならすぐに映像として浮かんだろうと思います。

通夜・葬儀・告別式はすべて家族だけにという思いがある家族葬

家族だけでお見送りしたいという気持ちには、とても深いものがあることを知りました。

A子ちゃんの亡骸は、家族で支えて叶わなかった願いの元に荼毘にふされました。

四十九日が明けるまで口外しなかった家族の愛があるんです。

家族が死守した「A子ちゃんの訃報を口外しない」のおかげで、別嬪さんで憧れの女性だった55歳のA子ちゃんの肉体への尊厳は守られました。

忌明け後に訃報を知って、A子ちゃんの可愛らしく美しい笑顔の遺影にお参りしてきた時に、心から家族の愛を感じました。

A子ちゃんの遺影は入院手術前の次女との旅行スナップ写真

A子ちゃんの次女と私は、なぜだか近況を閲覧できるFacebookでの友達です。

Aちゃんの次女が「お母さんの知り合い」または「同級生の知り合い」などのカテゴリーで友達登録してくれているのかもしれません。

なので時々「お母さんと出かけました」などという楽しそうな「母娘写真」を拝見していました。

ままん
ままん

この投稿写真にアルバムしてある写真のショットの中の元画像を遺影写真に選んだのだと、すぐに察知できました。

闘病生活に入る前にした娘との旅行。

20数年かけて育てた愛娘との旅行の時間、A子ちゃんが娘を立派に育て幸せに生きた証しとのメッセージを感じたご遺影写真でした。

会社での交流は月例会議だけしか知らなかった独男39歳の笑顔

同じ会社に勤めていたN君(享年39歳)は、ティディベアのようなおデブちゃんキャラで、パートの従業員さんたちの人気者でした。

N君は、ある寒い冬の休日に自宅で心筋梗塞を発症して倒れ、治療の甲斐なく亡くなってしまいました。

20歳で入社しておよそ18年間、会社では課長クラスのポジション。

ままん
ままん

私とは部署違いでしたので、N君とは月例会議で顔を合わせる程度。どんなプライベートで、どんな交友関係があったのかを知る人は少なかったようです。

明るく愛嬌のあるN君でしたが、まだ独身でお身内はお姉さんが2人だけだったので会社が葬儀の段取りなどのお手伝いをすることに…

会社に保管してあるアルバムには、仕事中に撮影したスーツ姿のN君、社員旅行で笑っているN君の写真などが残っていたので、N君の喪主を努めるお姉さんに届けられました。

遺影に飾られたお写真は、長く所属していた神輿の会での笑顔のショット

N君は、お祭り好きで神輿の会に所属しているという話は仲の良かったパートさんは聞いたことがあったようです。

遺影となったお写真は、神輿の会の仲間が選んだベストショット。

会社では見たこともない、神輿の衣装を着て少年のように屈託のない笑顔のN君がそこにいました。

葬儀には神輿の会で交流のあった方々が大人数、絶え間なく訪れました。

会社での仕事仲間より濃い人間関係が感じられ、こんなに楽しかった時間がN君にはあったのだなぁと想像ができる素晴らしい葬儀でした。

ままん
ままん

遺影写真は会社の人々が知らないN君のプライベートの時間を伝え、ティディベアのようなおデブちゃんキャラは友人にも愛されていたことが理解できる、素敵な笑顔のお写真でした。

55歳で起業、生涯現役82歳で亡くなった旅館の女将さんの気品

女将さんの娘さんと私は、ほぼ同年代(50代)ですが事情があって独身という共通点がある友だちです。

女将さんは昔から婦人画報に載っているような美しい器やインテリア、草花、ファッションが好きなかたでした。

子育てが終わった55歳のときに、縁があって居抜きの小さな旅館の経営を始めたそうです。

なので、遊びに行って女将さんに会うたびに、「50代はこれからよ」と笑顔で励ましてくださっていました。

ままん
ままん

おしゃれでセンスがあって、穏やかなのにユーモアがあって…年齢を感じさせない気品ある女性。憧れの歳の重ね方だなぁと、いつも思っていました。

旅館の経営は女将さんのお人柄で始めて10年過ぎた頃には、1年先まで予約のとれない人気の旅館になりました。

女将さんの口癖は、「私はいるだけよ、スタッフのみんなが助けてくれているからやってこれてるのよ…」

そんな女将さんが82歳になる頃に、体調を崩して入院ののち亡くなってしまいました。

女将さんはモノトーンが好きだった

会場に溢れる常連さんのお悔やみと、贈られたたくさんのお花に囲まれた女将さんの遺影には、いつもと変わらない気品ある穏やかな微笑みのお写真が飾られていました。

生前の女将さんの服装は、いつもモノトーンのふんわりしたロング丈のワンピースでした。

「和服は似合わないから、私はいつもこんな服なのよ…」

和服を着なかったのは別の理由があって、実は女将さんはモノトーンが好きだったのです。

「写真を一緒に撮るときに、黒い服を着ていた方がお客様の服が映えるでしょ。私は黒子でいたいのよ。」

遺影は白黒写真に真紅のイヤリング、生花に囲まれた祭壇で主役となった

女将さんの遺影写真は、柔らかく白黒に加工されていて、いつも着けていたイヤリングの真紅だけがカラーでした。

なんという気品とセンスのあるお写真!

小さな草花が好きだった女将さんの祭壇には、贈られた色とりどりの花でいっぱいで、それが祭壇の中央で微笑んでいる女将さんのモノトーンの遺影をさらに引き立てているように見えました。

穏やかな眼差しと微笑みが、素晴らしい人生だったことを伝えていました。

娘さんから後日聞いた裏話…

常連の大切なお客様にはお忍びのお客様もいらっしゃるから、供花の名札はご辞退させていただくようにと、入院中に女将さんからのお言付けがあったのだそうです。

ままん
ままん

人生の最後に好きなお花に囲まれている女将さんの葬儀は、女将さんの考えた演出だったのですね。

 

 

まとめ

印象に残る葬儀に参列して大切なことを学んだと思います。

遺影は故人の生きた証しとなり、故人の人生の笑顔を永遠のものとするものだと感じました。

  • 密葬の家族葬には、家族が選んだ愛情があったこと
  • 遺影には、故人が好きで大切に過ごした時間が現れるものだった
  • 遺影は白黒でもカラーでも、故人らしい笑顔があることが大切なこと
ままん
ままん

家族や大切な人のために、自分らしい遺影を残せたらいいなぁと、改めて思いました。

参考までに
お葬式のことについて、葬儀屋さんのパンフレットがとても丁寧でためになります。

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お葬儀に参列したときには、心をこめて左手に「お数珠」も大切な心配りです。

ご焼香以外の場面ではフサを下にして手首にかけて。ご焼香のときは左手の親指以外の4本の指にかけて拝礼します。

ままん
ままん

このような所作って、親や親戚などの真似して自然と覚えていくものなのでしょうね。

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