チャイルドシートは回転式・固定式・イス型・ベット型…
色々なタイプがあるけれど、どのタイミングでどのチャイルドシートが適切なの?
どんなタイミングで買換えが必要になるの?
この記事では、大切な赤ちゃんに最適なものを選ぶことができるように、チャイルドシートが法律で義務づけられている新生児から7歳まで使えるチャイルドシートと、チャイルドシート卒業後のブースターシートについて解説しています。
チャイルドシートの機種|乳児用・幼児用・兼用タイプ
赤ちゃんの月齢と体重と身長、どれに合わせてチャイルドシートを用意したらいいの?チャイルドシートの種類にはどのようなものがあるの?
チャイルドシートのカテゴリー
【乳児専用】(ベビーシートと呼ばれることもあります)
使用期間の目安は生後0ヶ月〜体重10kg未満 身長76cm
(ベビーシートに乗せたときに頭頂部が本体から上に出ないこと)
使用方法:後向きに設置します
※チャイルドシートの安全基準により身長76cm未満のお子さまへの前向き使用は不可です。
赤ちゃんの背もたれ角度は45度に。
この角度が、赤ちゃんを事故の衝撃から守り、居住性も保たれます。
安全と快適を両立する黄金角度が、45度なのです。
出典:http://www.jaf.or.jp/eco-safety/safety/childseat/baby/
【乳児用・幼児用兼用タイプ】
使用期間の目安
生後0ヶ月〜4歳までの機種と生後0ヶ月〜7歳までの機種があります。
- 生後0ヶ月〜4歳までのチャイルドシートの使用方法
ベビーモード:生後0ヶ月〜身長76cmは後向きで設置
チャイルドモード:身長76cm〜105cm/体重18kg以下(1歳頃〜4歳頃まで)前向きで設置
※ 4歳頃〜7歳頃までは新たにジュニアシートを使用します。 - 生後0ヶ月〜7歳までのチャイルドシートの使用方法
ベビーモード:生後0ヶ月〜身長76cmは後向きで設置
チャイルドモード:1歳頃〜4歳頃(体重9kg〜18kg以下(1歳頃〜4歳頃)は前向きで設置
ジュニアモード:体重15kg以上〜25kg以下(7歳頃)までは5点式肩ベルトを取り外してジュニアシートとして使用します。
新生児から6歳未満まで、チャイルドシートの着用は法律で義務付けられています
長男の母子手帳を見て振り返ってみると、生後7ヶ月くらいには、ひとりでおすわりできるようになっていました。
1歳頃にはだんだんと、ヨチヨチ歩きやよじ登り。
お子さまの身長や体重も、成長も性格もそれぞれですが、赤ちゃんはどんどん大きくなって、笑ったり泣いたり泣き叫んだり…手足をバタバタしてみたり眠ってしまったり…
外部からの万が一の危険から赤ちゃんを守ることは一番重要です。
そして、日常のママにとっては「車内ではお子さまが、正しい姿勢で座っていないと運転にも支障が出て危ないから、適切なチャイルドシートが必要」なのです。
6歳(小学1年生)の身長は110cm前後です
でも、車のシートベルトが付けられるのは、身長が140cmを過ぎてからなんです。そこでジュニアシートが必要になります。
【幼児専用】
1歳〜4歳頃まで使えるチャイルドシートや1歳〜12歳頃まで長く使えるチャイルドシートなどもあります。
【7歳~10歳くらい】
ジュニアシートに乗せられる。
【10歳頃(5年生)】
(身長が140cm過ぎるくらい)車のシートベルト着用
2台目のチャイルドシートの準備は?
赤ちゃんの成長に合わせて、どこかのタイミングで買い換えることになるチャイルドシートなのですが、どのように買い替えたらいいか考えてみました。
生まれたばかりの赤ちゃんだからこそ、動いて揺れている車に安全に乗せることができるチャイルドシートが必要です
出産して無事に退院、新生児をお出迎えして移動する車には、チャイルドシートを準備しておかなければなりません。
車に乗せるときには、たとえ生まれたばかりの赤ちゃんでも「抱っこ」「クーハン」のような手さげとか、ゆりかごでは乗せてはいけないのです。
チャイルドシートの乗り換えパターンの例
- 1台目:新生児~1歳まで→2台目:1歳~ずっと使えるチャイルドシート
- 1台目:新生児~4歳まで→2台目:4歳~ずっと使えるチャイルドシート
- 1台目:新生児~7歳頃まで→2台目:ブースターシート
新生児から赤ちゃんを車に乗せるためには、チャイルドシートをどこかのタイミングで買い替えすることになるんですね。
この記事では、【項目3】1台目:新生児〜7歳頃まで→2台目:ブースターシートについて具体的に紹介しています。
【項目1】の記事「1台目:新生児〜1歳まで→2台目:1歳〜ずっと使えるチャイルドシート」の記事はこちら>>>
【項目2】の記事「1台目:新生児〜4歳まで→2台目:4歳〜ずっと使えるチャイルドシート」はこちら>>>
チャイルドシート選び:新生児から7歳まで→ジュニアシート
「乗り換え」していくにはどんな商品があるのか、参考になるパターンのチャイルドシートを紹介しています。
【項目3】1台目:新生児〜7歳頃まで→2台目:ブースターシートについて
- 1台目は新生児〜7歳まで
- 2台目は7歳から10歳頃(5年生)までジュニアシート(背もたれのないブースターシート)
身長が140cm過ぎるくらいからジュニアシートは卒業して、シートベルトの着用ができます。
この乗り換えパターンです。
新生児から7歳まで使えるチャイルドシートの特徴
-
- 新生児から1歳頃まで、後向きに取り付けできる。
- 1歳頃から前向きで使えて成長に合わせて7歳(チャイルドシート装着義務を卒業)まで長く使える。
- 1歳まで(体重10kg未満、身長の目安は75cm程度)は後向きで使用
本体の角度は成長に合わせて変えることが出来る - 1歳から6歳前頃(体重9kg〜18kg以下、身長の目安は75cm〜105cm程度)は前向きで、ベビー用の肩ハーネスを使う。
- 6歳、体重15kg〜25kg以下、身長の目安は95cm〜115cm程度になったら、ベビー用の肩ハーネスを外して車のシートベルトを利用するジュニアモードとして。
チャイルドシートの着用義務は6歳未満までです。
小学校低学年の頃には、ママに頼らず一人でジュニアシートに座り、自分でシートベルトを装着する動作も出来るようになってきます。
- 7歳頃まで使えるチャイルドシートの適応が終わったら、これ以降使える背もたれのないブースターシートを用意します。
0歳〜7歳まで使えるチャイルドシートと、1歳〜11歳まで使えるチャイルドシートには、大きな違いがあります。
首も腰もすわっていない新生児の赤ちゃんを車に乗せるには、シートを後向きに固定できること、赤ちゃんが頭と背中で横になったときに倒れない「安全な角度が必要」なところが違いです。
【構造や機能の大きな違い】
- ISOFIX固定 or シートベルト固定式
- 回転しない
新生児から身長75cm以上になる1歳頃まではチャイルドシートを後向きに固定し、台座は回転しないので、1歳頃になったらチャイルドッシートを前向きに置き換えます。 - 日よけはついていない場合が多い。
1歳までの後向きで赤ちゃんを乗せる期間より、1歳過ぎてから使う期間のほうがずっと長く、体の成長もグングンなんですよね。だから7歳まで長く使えるお得感がありますね♫
- 背もたれを外してブースターシートにはできないこと。
7歳頃から背もたれのないシート・ブースターシートの特徴
ブースターシートは、お子さまの身長が140cmを超えるまで使用する補助台座で、ブースターシートに座ったお子さまは車のシートベルトを使います。
ブースターシートの取り付け注意点
- 横向き・後向きの座席には取付けできない
- バケットシートなど、座面の中央にへこみのある座席には取付けできない
新生児から7歳頃まで使えるチャイルドシート
新生児の赤ちゃんの退院の日のお迎えから、チャイルドシートの装着義務期間をカバーし7歳まで長く使える製品の中から、国の安全基準を満たしたチャイルドシートを厳選して紹介しています。
6歳過ぎ、小学生になる頃まで使えるのだから赤ちゃんがひとりだけだったら、このタイプのチャイルドシートが便利そう♫
赤ちゃんが生まれてからチャイルドシートの装着義務が終わるまで長く使える製品は、魅力的に感じますね。
購入を検討する前に知っておくべきこと・ポイント
- 赤ちゃんを乗せる車について、ISOFIXが装備されているか確認してみましょう。
ISOFIXの装備がなければシートベルト固定式のチャイルドシートを選びます。
ISOFIXの取り付けは、シートベルトで固定するより簡単で取り付けのミスがなく安心・安全です。
- チャイルドシートに回転機能がない
回転機能はなく、チャイルドシートの向きを変えるときには、チャイルドシートの向きを後向きから前向きに置き換えます。
- 日よけがない機種が多い
- チャイルドシートのシートカバーを取り外して洗える?洗えない?
赤ちゃんは、オムツからウンチがはみ出て座席を汚してしまうこともよくあります。
2〜3歳頃は、お外遊びでズボンのお尻の土汚れでシートも汚れます。なので、丸洗いできるシートカバーが助かりますよ。
おすすめのチャイルドシート リーマン カイナロングR129
全方位の衝撃に対応する新安全基準R129に適合した新機種です。
チャイルドシートがISOFIXで固定されていると、シートベルトの取付ミスが防げることはもちろんなのですが、ほかにもこんな場面で良いことがあるのです!
お子さまの乗り降りのときにチャイルドシートがズレたり、お子さまがチャイルドシートに座っていないときにチャイルドシートが動いてしまうことがないので、安心なんです。
ヘッドレストとヘッドパットは赤ちゃんの頭の形状に合わせて変形し、しっかり支える衝撃吸収材が走行中の振動から赤ちゃんを守る。新基準R129適合、万が一の事故を考えた新素材が採用されています。
2023/12/24 に、軽自動車と乗用車が衝突する事故があり、軽自動車に乗ってチャイルドシートに座っていた1歳の男の子が亡くなってしまいました。頭部に大きな衝撃を受けたかと思われるそうです。
出典:YAHOOニュース 車同士が衝突 1歳児が死亡 4人重軽傷
走行中の振動や衝撃を和らげてあげて、ドライブ中の赤ちゃんにはスヤスヤと気持ちよく眠っていてほしいですね。
新生児から7歳まで長く使えて、車のシートに干渉しない360度回転タイプ。日差しやホコリなどから赤ちゃんを守る日よけの幌も付いています。
7歳まで使えるチャイルドシート回転タイプ・日よけ付きは珍しい!
もちろんさっと外せて洗えるカバーになっているので、長く使ってもチャイルドシートを清潔に保つことができます。
シートベルトの種類について
身長が140cmを超えるまでのブースターシート
チャイルドシート装着義務が終わる6歳をすぎ、7歳頃まで使えるチャイルドシートを卒業したあと、身長が140cmになるまでは(小学校4年生頃)、車のシートベルトが安全に使えません。
車の後部座席でも、シートベルトの着用は義務付けられています。
小学校低学年の頃のお子さまにも専用のシートを用意して、シートベルトを着けて座らないと危険だと、教えていかなくちゃダメなんですね。
ブースターシートはお子さまの座高をシートベルトが使える高さに座らせるための補助シートで、学童用シートに分類されています。
ブースターシートの取付注意点
- 2点式シートベルトの座席には取付ができない
- パッシブシートベルトや腰ベルト側にELR(緊急ロック式巻取り装置)がついた座席には使用できない
パッシブベルトって?
- エアバック装備の席には使用できない
- 進行方向に対して、後向き・横向きの席には使用できない
- バケットシートなど、平らに設置できない席には使用できない
- 車のシートを極端に寝かせた状態では使用できない
具体的にブースターシートの商品を調べてみました
たくさんの商品が販売されていますが、製品の安全性と、ブースターシートのサイズが車に合うかが選ぶポイントです!
おすすめのジュニアシート GRACO ジュニアプラスネクスト
製品のサイズ 幅46cm 奥行き46cm 高さ82cm
GRECO ジュニアプラスネクストの特徴
- 重さ 3.2kg
- 新安全規則R129適合
- シートベルトで固定するチャイルドシート
ベルトガイド付きで、シートベルトを通す位置がわかりやすい - やわらかクッションで乗り心地がよく、長時間のドライブでも快適
- 洗濯機で洗えるシート
- 10段階調節ヘッドレスト
- 車のシートに合わせて2段階に背もたれの角度調節ができる
- 収納式カップホルダー付き
カーブなどで車が揺れるときに、ひじ掛けがちょうど良い位置にあると、お子さまがつかまっていられる場所になっていいと思います!
ドリンクホルダーも、助かりますよね。
おすすめのジュニアシート アップリカ ジュニアシート ライドクルーISOFIX
新安全規則R129適合
- ISOFIX固定でカンタン確実な取り付けができます。
- ISOFIXで固定されているので、お子様が座っていないときもジュニアシートが動いてしまう心配ナシ!
ブースターシート:身長100cm〜150cmまで
背もたれを外してブースタークッションモード:身長135cm〜150cmまで
ジュニアシート ライドクルーの特徴
- 低反発クッションで座り心地がいい
- 速乾性メッシュで通気性ががいい
- 成長に合わせて10段階でヘッドサポートの調節ができる
- 車のシートに合わせて背もたれ角度を2段階で調節できる
- シート部分を取り外して洗濯機で洗える
- UN規則(UN-R129/03)適合
アップリカ ライドクルーISOFIX ノヴァブラック(1台)
兄弟や親戚の「おさがり」チャイルドシートとレンタル
年子で赤ちゃんをお迎えすることになったり、兄弟の歳が近ったりするとチャイルドシートを複数用意することになります。
上のお子さまの「おさがり」や親戚のお子さまからの「おさがり」も、助かりますよね。
- おさがりのチャイルドシートで気をつけておきたいことについて
でも安全性と快適性も外せない…
うちの子の体型に合うかしら?
悩みや心配事は、たくさんありますよね。
チャイルドシートの「おさがり」注意点
おさがりのチャイルドシートを譲り受けたときには、もともとの部品やパーツを紛失していたり、肩ベルトやシートクッションが劣化していたり…
プラスチック部分も、劣化しますのでチャイルドシートの保証期間なども参考に、何年に発売されたものかも確認が必要です。
チャイルドシートの安全基準
より安全なチャイルドシートの普及し、ユーザーが安全なチャイルドシートを選ぶことができる環境を整える目的で「チャイルドシートアセスメント」があります。
現行水準を満たした製品には【Eマーク】がついています。
2015年から安全性能の評価試験も新評価になっています。
チャイルドシートはどんどん安全性の高いものに生まれ変わっています。
見た目だけではわからない安全性や、着座のさせやすさまで評価になっているのね…
おさがりのチャイルドシートは保証期間も過ぎていて、見えない劣化もかもしれませんよ…
チャイルドシートのレンタルもある
チャイルドシートのレンタルは、1ヶ月単位でできます。
実家に電車で出かけたとしたら、実家で車に乗せるためにはチャイルドシートのレンタルが必要になる時も考えられますね。
赤ちゃんの体型に合わせて上手に利用するといいと思います。
まとめ
チャイルドシートアセスメントの軌跡は平成13年(2001年)から始まっています。
なので、それ以前に生まれた新生児はまだママの抱っこで車に乗っていたり、クーハンに寝かせたりだったのではないかと思います。
現在チャイルドシートを購入したいかたのほとんどが、新生児のときには、「抱っこ」や「クーハン」で車に乗っていたんですね。
おばあちゃん世代にとっても、新生児用のチャイルドシート選びは初体験になるかもしれません。
- チャイルドシートは、新生児から6才未満まで法律で着用が義務付けられている
- 車のシートベルトは、身長が140cmに達しないと着用できない
- だから、チャイルドシートからジュニアシート、ジュニアシートから背もたれのないブースターシートへお子さまの成長に合わせて乗り換える必要がある
チャイルドシートの種類
- 【新生児専用】
新生児〜1歳くらい:ISO-FIXまたはシートベルトで後向きに固定 - 【新生児・幼児用】
新生児〜4歳くらい:1台で後向き・前向き・ベット型の横向きに使えるものもある
新生児〜7歳くらいまで使えるタイプもある - 【幼児用】1歳から:前向きで使用。
1歳から7歳未満まで使えるタイプ
3歳から11歳まで使えるタイプもある
まずはお子さまが正しい姿勢で乗れること。
乗せるときの操作がしやすいこと。
車の移動の途中でむずがって泣いてしまったり、お子さまがきちんと座っていてくれないとママの運転も大変です。
お出かけするのも億劫になってしまますよね。
この記事では、新生児から7歳頃まで使うことができるチャイルドシートと、お子さまが車のシートベルトを装着できるようになるまでの間、用意するブースターシートについて紹介しました。
新生児から7歳まで使えるチャイルドシート
- 回転機能はついていないので、後向きから前向きにする時には本体の向きを置き換える
- 日よけはついていない
- シートが洗えるタイプと、洗えないタイプがある
- 3歳くらいから6歳くらいまではジュニアモードで使える
- チャイルドシートの装着義務が終わったら背もたれのないブースターシートを用意して使用する
ブースターシートの注意点
- 設置する車の座席に注意する
- 車の座席の大きさとブースターシートの大きさを確かめてから購入する
チャイルドシートの安全基準は、さらに高い安全性が求められてきていて改良されています。
メーカーでは基準を満たすために、従来モデルにさらに安全に配慮した機能を加えて新しいチャイルドシートを生み出しています。
お手頃価格なものから高額なものまで、さまざまで後悔しないお品選びは事前の知識も大切ですね。
だからこそ大切な赤ちゃんとママのライフスタイルに合わせて、赤ちゃんにとって乗り心地がよく、ママにとって乗せおろししやすいチャイルドシートをじっくり選んでほしいと思います。