赤ちゃんが1歳頃になると、車でのお出かけも日常的になってきます。
数あるチャイルドシートの中でも、チャイルドシートアセスメントの使用性評価試験で高い評価を得たチャイルドシート最新(H30年度)の新規に加わった製品を選んでみました。
お子様が小学校に上がる頃まで使うチャイルドシートですから、安全性と使用性(使いやすさ)で選ぶことはとても大切なことです。
乳幼児期は、とても無防備な状態で自動車に乗っています。なのでチャイルドシートやジュニアシートが必要です。

日常的な脱着のさせやすさや車への装着性といった点に「乗せる側として使い勝手がよくない」とか「乳幼児的に乗り心地が悪くて座りたくない」などという様々な理由で、本来の安全を放棄してしまい怪我をしてしまうことも発生してしまっています。
安全で乗り心地がよく、使い勝手のよいチャイルドシートとは?
2015年から始まったチャイルドシートアセスメント新規機種は、「前面衝突試験」と「使用性評価試験 新」を経たうえで評価が公表されています。
6歳未満のお子様を車に乗せる時には、チャイルドシートを使わないと運転者が法律で罰せられます。
また、お子様の身長が140cm(11歳頃)に達するまでは、車のシートベルトでは座高の高さが合わずに首にかかってしまうので、ジュニアシートの使用が推奨されています。

たとえ祖父母の車でも、お子様の年齢や体型に合ったチャイルドシートに乗せていなければいけないのです。
孫を預かって車で送迎するシーンに、万が一の事故になんて考えただけでも恐ろしいことです!
ドライブ中にお子様が眠ってしまい無防備に体勢が崩れても、頭も体もしっかりホールドしてくれるチャイルドシートを用意してあれば、運転者は安心して集中して運転ができますね。
1歳頃から11歳頃まで|アップリカ フォームフィット AB
チャイルド&ジュニアシートで日本初!
- ISOFIXで簡単に、しかも確実に取り付けができる
- ひとつのレバーでの操作で、背もたれの高さだけでなく横幅も調節できるので、1歳から11歳頃まで成長に合わせ一台で10年間の特等席!
平成30年度チャイルドシートアセスメント最高評価「優」
ヨチヨチ歩きが始まる1歳頃からは、車に乗せての外出も多くなる頃。
体重も身長もグングン大きくなるので体型に合わせてハーネス部分や背もたれの高さを簡単に変えることができることは、使い勝手の良さに直接 影響してきます。
長く使うためには、シートを清潔に保つことも大切ですね。その点、シートカバーを簡単に取り外して手洗いできるので、アップリカ フォームフィットABは安心です。
4歳頃までの座らせ方は、5点ハーネスで肩ベルトをバックルにカチッと固定しますが、体重が15kg(4歳頃)を過ぎると学童用チャイルドシートの使用が可能になります。
4歳以前のチャイルドシートと4歳頃(体重が15kgを過ぎた頃)ジュニアシートとの使い方の大きな違いは、チャイルドシートに装備されている5点ハーネスを取り外し、車のシートベルトを利用できるようになる点です。

ジュニアシートを利用せずに車のシートベルトを使うと、お子様の首にシートベルトが絡まってしまい危険です。
お子様が車のシートベルトを適切に利用するためには、必然的にジュニアシートが必要になるということです!
背もたれ付きのチャイルド&ジュニアシートは、体重が15kg過ぎた頃の(4歳頃)からは、チャイルドシートの5点式ハーネスではなく車のシートベルトを利用できる頃なのですね。
- お子様を乗せ降ろしやすい
- 赤ちゃんから卒業したシートは、お子様にとって特等席な感覚
- 股の間に装備されている脱着用バックルを使わなくても乗せられる!

お子様の成長は早く、背も体重もグングン大きくなりますから、購入側から考えると子供の成長に合わせて形を変えながら長く使えるというのは魅力ですね。
1歳頃からずっと使えるアップリカのチャイルドシートは、奥深い!
アップリカ フォームフィットAB 2019年7月発売
使用期間:体重9kg(1歳頃)〜36kg(11歳頃)まで
身長の目安:70cm〜145cm
UN規則(UN-R44/04)適合 ISOFIXのみ装着可能
この場合は、0歳から1歳頃(体重:10kg未満)までの期間は、乳児専用のチャイルドシートを利用することになります。
乳児専用のチャイルドシートは、シートごと車から外してお部屋に移動できたり、専用のベビーカーに乗せ換えたりできる製品もあります。
>>公式カトージオンラインショップ
いつまで使える?チャイルド&ジュニアシートの種類
チャイルドシートの種類としては、0歳〜1歳頃までの乳児専用のチャイルドシートと、0歳〜4歳頃(体重:18kgくらいまで)の乳児・幼児兼用タイプ、0歳〜7歳頃(体重:25kgくらいまで)の乳児・幼児・学童兼用タイプがあります。
0歳からのチャイルドシートの種類
- 乳児専用:0歳〜1歳頃(体重:10kgくらいまで)
- 乳児・幼児兼用:0歳〜4歳頃(体重:18kgくらいまで)
- 乳児・幼児・学童兼用:0歳〜7歳頃(体重:25kgくらいまで)
0歳〜1歳頃(体重:10kgくらいまでの新生児)の乳児は、チャイルドシートを後ろ向きに使い、1歳頃(体重が10kgくらい)になったらチャイルドシートを前向きに取り付け直します。
1歳から長く使える幼児・学童兼用のチャイルドシートを選ぶメリット
0歳〜1歳頃までの乳児専用の次に用意するチャイルドシートとして、1歳からの幼児・学童兼用の長く使えるチャイルドシートを選ぶと、様々な使い勝手の良さがあります。
- 1歳から使えるチャイルドシートは最初から前向きでしっかりと固定できる
- 体重が18kg以下のあいだは、5点式ハーネスで肩から股までをしっかり支えて乗せることができる
- 4歳頃からは、5点式ハーネスベルトとバックルを取り外して、チャイルドシートの背もたれにあるベルトガイドと車のシートベルトを利用して、お子様の体格に合わせて、チャイルドシートに安全に座らせることができる
4歳頃(体重が18kg以下)までは、チャイルドシートに付属している5点ハーネス式ベルトを使いますが、大きなお子様だと3歳を過ぎたくらいからチャイルドシートやハーネスが体格に合わなくなってきたり、背もたれから頭がはみ出してしまうことも…
4歳頃は保育園や幼稚園に通わせている頃ですね。
朝の車での送迎は、子どもを乗せ降ろしする際にはドライブスルーみたいに、子どもを降ろした途端に走り去らなければならない場面もあります。
4歳くらいのお子様は背もたれ付きのジュニアシートがあれば、赤ちゃん用(4歳未満)の「5点式ハーネス」でなくても車のシートベルトを利用して安全に車に乗せることができ、更に車の乗り降りは運転者にとっても子どもにとっても機能的!


幼児用の5点式ハーネスとバックルを取り外して使えるので、幼稚園や保育園の制服がスカートの女の子にも、スカートを気にせずに乗せられるので安心ですね!
0歳〜7歳頃までのお子様用チャイルドシート|New
平成30年度 チャイルドシートアセスメント新規車種の、乳児・幼児・学童兼用:0歳〜7歳頃(体重:25kgくらいまで)のお子様に使えるチャイルドシートに、「ピジョン Oreille(オレイユ)」「コンビ ウィゴー ロング」の2車種が加わりました。
チャイルドシートの着用義務期間は6歳未満まで。
ですから、0歳から着用義務期間までこちらのチャイルドシート1台でカバーできる製品となります。
ピジョン Oreille(オレイユ)
使用期間:新生児〜25kg以下(7歳頃)まで
成長に合わせた取り付け
シートベルトで固定しての取り付け
- 新生児〜13kg未満:
後ろ向きで固定&赤ちゃんの肌が触れるシートは、柔らかく優しい「ふわふわシート」が付いている - 1歳頃〜4歳頃(体重:9kg以上〜18kg以下):
「ふわふわシート」を取り外し前向きに置き換えて固定。お子様の態勢に合わせて3段階のリクライニングが可能 - 3歳頃〜7歳頃(体重:15kg〜25kg以下):
ハーネスとバックルを取り外し、車のシートベルトを利用できるジュニアモードに切り替えて利用できる
ECE基準適合(ECE R44/04) シートベルトのみ装着可能


個人的な感想として、シートベルトのみの取り付けは一見簡単そうですが、ジュニアモード(3歳頃〜7歳頃)の毎日の乗せおろしとしての機能性(幼稚園などの送迎)は、メーカーやチャイルドシートアセスメントの乳児用「優」幼児用「普」評価の製品ですが、3〜4歳過ぎて本格的にジュニアモードで毎日使うとなるとシートベルトの取り回しが大変そうに思いました。
参照:ピジョン公式 取り付け動画
チャイルドシート オレイユ 使い方動画
コンビ ウィゴー ロング
使用期間:新生児〜25kg以下(7歳頃)まで
成長に合わせた取り付け
シートベルトで固定しての取り付け
- 新生児〜10kg未満:
後ろ向きで固定&赤ちゃんの肌が触れるシートは、頭部に超・衝撃吸収素材「エッグショック」衝撃から守る「インナークッション」が付いている - 1歳頃〜4歳頃(体重:9kg以上〜18kg以下):
「インナークッション」を取り外し前向きに置き換えて固定。前向き使用時に、3段階の角度調節が可能 - 3歳頃〜7歳頃(体重:15kg〜25kg以下):
ハーネスとバックルを取り外し、車のシートベルトを利用できるジュニアモードに切り替えて利用できる
UN R44/04 適合 シートベルトのみ装着可能
0歳〜4歳頃までのチャンルドシートで360°回転式・リクライニング可能|New
平成30年度 チャイルドシートアセスメント新規車種の、乳児・幼児用:0歳〜4歳頃(体重:18kgくらいまで)のお子様に使えるチャイルドシートに、カトージ Joie アーク360°が加わりました。
公式>>カトージオンラインショップ
カトージ joie(ジョイー)Arc360°
使用期間:新生児〜18kg以下(4歳頃)まで
360°回転式なので、赤ちゃんの乗せおろしが楽にできる
ISOFIXでしっかり固定し取り付け、そのうえ360°回転式なので1歳頃(9kgを過ぎた頃)に、チャイルドシートを前向きに設置する際のチャイルドシート本体の設置換えが不要!
後ろ向きでも前向きでも、5段階のリクライニング調節ができる
本体の背面は通気性の良い「エアホール」&ファブリックはメッシュシート!なので、お子様の体が蒸れずに快適
本体のファブリーックシートは、全て取り外して30°以下の水で手洗いできる!
- 新生児〜9kg:
後ろ向きで固定&リクライニンング調節が最大150°の5段階調節、「ソフトパット」は、お子様の成長に合わせて簡単に取り外せる - 1歳頃〜4歳頃(体重:9kg以上〜18kg以下):
ISOFIXを取り外す必要がなく、シートを前向きに回転させるだけで1歳頃から使うことができ、またお子様の態勢に合わせて5段階のリクライニングが可能
ECE基準適合(ECE R44/04) ISOFIXのみ装着可能


乳幼児は汗かきですし体温調節も上手に出来ないので、チャイルドシート本体のPP部分に熱がこもらない構造の「エアホール」が魅力的なのですよね!


こちらのメーカー「カトージ」の公式オンラインショップは、信頼できるベビー用品が豊富に揃っているし、送料無料やセール品もたくさん出品されているので、私としては「孫グッズ」のお店として利用しています。
チャイルドシート joie(ジョイー)アーク360°は帆(日よけ)付と、帆(日よけ)無し製品があります。
どちらを選んでもECE基準適合(ECE R44/04) ISOFIXのみ装着可能の平成30年度 チャイルドシートアセスメント新規車種に登録されています。
公式>>カトージオンラインショップ
帆付きか帆付き無しが必要か、ライフスタイルを考えて選ぶことが大切!
お子様が4歳頃になり、0歳から車に据付で使っていたチャイルドシートが体格や月齢が合わなくなったあとの4歳から10kgくらいまで(体重15〜36kg)には、ジュニアシートが必要になります。
まとめ
今回は、チャイルドシートアセスメントの前面衝突試験・使用性評価試験で優れた評価を受けた新規機種を解説してみました。
チャイルドシートには沢山の種類があり、お子様が使用する年齢(おおよその体重などにも様々です。
ISOFIX・シートベルトなどの車との固定に適合する車種や、乗せる側の使い勝手の良さ・お子様にとっての乗り心地などもチャイルドシート選びには重要なことです。
チャイルドシートアセスメントで安全性を裏付けられていない製品も市場にはあるようで、国土交通省からの注意喚起としての啓発ビデオも公開されています。
参照 国土交通省:お子さまの安全を脅かす未認証チャイルドシートにご注意!
チャイルドシートを購入する際に、初めての赤ちゃんにあつらえる場合や年齢が近いお子さま用に購入する場合によっても選び方は変わります。


上の子と下の子との「歳の差」によっても選び方は違うし、0歳〜1歳頃(新生児期)の赤ちゃんの過ごし方によっても選択は違ってきますね。


初めての赤ちゃん用で新生児(1歳頃まで)は、室内や日光浴程度の外出が多く、車に乗せることがそれほど多くない時期という感覚も…
現在のところの最新で公表されているチャイルドシートアセスメント新規機種の中に、1歳から11歳までという長く使えるチャイルドシートの「アップリカ フォームフィット」の評価が素晴らしい高評価だったことは、とても印象的でした。
※6歳未満のお子様を車に乗せる時には、チャイルドシートを使わないと運転者が法律で罰せられます。
車に乗せるために初めてのお子様には、新生児専用(0歳〜1歳)または新生児〜4歳くらいまで。或いは0歳〜7歳という法定期間まで使えるチャイルドシートを用意する必要があります。
初めての赤ちゃんが生まれた後に兄弟となる下の子が2〜3年後くらいまでに生まれてくることを想定すると…
0歳〜7歳という法定期間まで使えるチャイルドシートより、「0歳〜4歳頃まで」「0歳〜1歳頃まで」のチャイルドシートからの乗り継ぎで「1歳からロングラン アップリカ フォームフィット」には意味があると感じました。
ひとり一人のライフスタイルに合わせて、価格以上にちょうど良いチャイルドシートを選びたいものです。
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