予約していた10月11日発売のズームフライ フライニットが10月13日に届き、早速10kmほど試しランニングしてきました。
持った感じの重さは、ナイキ ズームフライに比べて少し重いと感じましたが、実際に履いてみるとフィット感があるせいか以外に軽いなという感想です。
しかし、さすがは上級者用のランシューです。
今回の記事では、履いて初めて走ってみた感想と注意点をまとめました。
フライニットの特性を走りに生かすには
シューズの特徴を最大限に活用するためには、どうしたらいいのか考えてみました。
自然にスピードに乗れる爽快感とは裏腹な不安定な接地
普段からフォアフット走法(つま先で着地してつま先で地面を押し出す)のランナーには楽に走り出せて爽快なランニングシューズだと思います。
その理由は、靴自体のつま先の反りがかなりあるので、重心をつま先に乗せると強制的に腓腹筋(ふくらはぎ)に力が入ります。なので走り出してすぐにスピードに乗れる感じが味わえるからです。
前半タイムを手元の時計でみると、普段走っている時は1キロ4分10秒くらいのペースの僕が、1キロ3分30秒くらいまで上がっていて自分でも驚くくらいのスピードでした。
ですが踏み出した前足に追いつくように後ろ足も強制的に蹴り上げるので、ふくらはぎ、ハムストリングス、大臀筋に疲労感が出てきてしまいました。
常日頃の体幹トレーニングが不十分だったため、後半は疲れてフォームが乱れて接地が不安定になったからかもしれません。
接地の仕方によっては足を挫く可能性も心配?
走り終わってクールダウンして歩いていると、ずっと蹴り上げていたせいか普段そんなに気にならなかった腓腹筋(ふくらはぎ)がつりそうになっていました。
早く走るには体幹が重要
このシューズの持ち味である持久力を維持しながら速く走る!
そのためには、体幹がしっかりしてないと靴の特性を最大限に生かしきれないと思います。
ズームフライ自体はとてもスピードに乗りやすい構造なのに、体幹が弱いとスムーズな体重移動が出来ないので足だけで走らなくてはならなくなってしまい、走り終えた頃にはいつも以上の筋肉の疲労と最悪のケースは故障のリスクに繋がると思いました。
この靴を履きこなすためには体幹を正しく鍛えることを怠ってはいけないと思います。
体幹を正しく鍛えて、正しくズームフライを履いて走るには
体幹とは解剖学的にいうと四肢、顔面部以外の部分つまり脊柱や骨盤のことを言います。
人間は腕で重たい荷物を持ったときに、骨盤や脊柱が不安定だったと想定するとその体が出せる100%の力を発揮できません。
これと同じように走るときも骨盤、脊柱が不安定にならないようにしなければいけないのです。
それを固定するためには腹筋群、脊柱起立筋、骨盤に関する筋肉を鍛える必要があります。
そこで僕はいつもランニング後に腹筋トレーニングを行うようにしています。
5種類の腹筋トレーニングを行っているのですが、それ以外の腹筋トレーニングは行っていません。
あくまでも自分の感覚ですが、同じトレーニングをどれだけ継続してできるか というのが大事なのではないかと思い、同じトレーニングをあえて繰り返し行うようにしています。
シンプルで覚えやすいトレーニングなので、動画でご紹介出来るように準備して、トレーニング用の記事で載せようと思います。
ナイキ ズームフライ フライニットの良いところ
決して すべてのランナーが速く走れるようになるシューズではないということを理解し、ランナーそれぞれにランニングを楽しめればと思います。
ナイキ ズームフライ フライニットの良いところをまとめました。
フォアフット走法の人にはもってこい
実際走ってみての感想で、走る時に足の接地が前足部から着くフォアフット走法のランナーにとっては最高に走りやすいシューズだと思いました。
その理由としては、接地と同時に地面を押す感覚で推進力を得られるからです。
逆にミッドフット(だいたい足裏全体からの着地)・ヒールストライク(かかとからの接地)走法のランナーにとっては、ズームフライの特徴であるプレートの反発を最大限走りに活用することは難しいのではないかと感じました。
その理由としては、走りに地面を蹴るという動作が加わるからです。
ズームフライやヴェイパーフライの最大の特徴は『ランニングの効率を上げる』=『楽に速く走る』=『脚が疲れる動作を無くし、サポートする』です。
ここに地面を蹴って進むという疲れる動作は当てはまりません。
つまり、フォアフット走法で接地と同時に地面を押し(ここでカーボンプレートが活かされる)一歩を楽に走れるシューズという風に僕は解釈しました。
スピードに乗りやすい
カーボンプレートを採用しているので反発をもらいやすい。
だからスピードに乗れる!
つま先で蹴れる構造をしているので、足の指で地面をつかむことができる。
だからスピードに乗れる!
腓腹筋を使うので脚が引き締まる
これはあくまでビジュアル的なところですが、腓腹筋を使うことによってふくらはぎが膝の方に持ち上がると、アキレス腱がひきしまる。
だから足首がスッキリする。
ズームフライで走っていれば大迫傑選手のような綺麗な脚になれるかもしれません。
効率の良い走り方を体に覚え込ませることもできる
個人的な考えなのですが、効率良い重心移動のランニングフォームを体に矯正させるという逆転の発想もありなのではないかと僕は思いました。
ランニングにおけるシューズは、唯一の道具です。
それはレースのためのものでもあり、練習のためのものでもあります。
ズームフライが合わないという方も考え方を変えれば、それは速くなるため、綺麗に走るためのチャンスになり得ると考えることが出来ると思います。